フェラーリは、フェリペ・マッサの負傷欠場を受けてヨーロッパGPとベルギーGPで、同チームのテストドライバーであるルカ･バドエルを起用したが、2戦共に最下位での完走という成績を受けて、現フォースインディア･フェラーリに所属しているジャンカルロ・フィジケラの起用を発表した模様。G.フィジケラは今期の引退をほのめかしている。
尚、フォースインディア・フェラーリの新ドライバーは発表されていないが、テストドライバーのヴィタントニオ・リウッツィが有力とされている。
V.リウィッシィは、2005年にレッドブルからF1デビュー。2006年からはトロロッソに移籍し、2009年からはフォースインディア・フェラーリのテストドライバーを努めている。
以下、記事全文。
『3日(木)、フェラーリ・チームは現フォース・インディアのベテラン、ジャンカルロ・フィジケラ(36歳：イタリア)が次戦イタリアGPからキミ・ライコネンのチームメイトとして加入することを正式発表した。
関係者によれば、フィジケラ起用の打診はマッサの欠場が決まってすぐにスタートしたということだが、これまでフォース・インディア側の了承が得られなかったという。
今回の突然の合意について、同チームのヴィジャイ・マルヤ代表は｢金銭の授受は一切ない｣としているが、同チームがフェラーリからエンジン供給を受けていることからその支払いについて『特別な合意』があったのではないか、とみる向きは多い。
1996年に当時のミナルディ・チームからF1デビューを果たしたフィジケラは、その後ジョーダン、ベネトン、ルノーと移籍。
ルノーでの2回を含む通算3勝、ポールポジション4回が最高成績だが、とりわけ豪雨の中で行われた2003年の初優勝はフィジケラの名前を世界に知らしめる特筆すべきものだった。』
