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F1「マス・ダンパー問題」

 最近、F1シーンをにぎわせている問題のひとつが”マス・ダンパー”の問題である。このマス・ダンパーというものは、路面のギャップをダンパーにより吸収して車体の姿勢を安定させるためのもので、働きとしてはダンパーなのである。
 ただ、このダンパーは車体とタイヤの中間に位置するのではなく、フロントノーズコーン内やリアセクション内部に備え付けられており、通常のダンパーとは取り付け位置が異なる。

 先日、この”マス・ダンパー”が、FIAより規定に違反すると言う事で禁止の措置がとられた。規定の何項目に違反しているかと言うと、FIAの言い分としては「車体に備え付けられている空力付加物は、走行中に可変してはならない。」という項目に違反していると言うものである。
 この規定はそもそも、高速走行中に空気抵抗によりウイングが寝る事により車体の空気抵抗が減り最高速度がアップしたり、コーナーでは空気抵抗が減る事によりウイングが立ちダウンフォースが増したりという動きを禁止するものであり、ダンパーなどの車体の姿勢変化による空気抵抗の変化などとはは意味が違う。

 また、”マス・ダンパー”の技術は昨年のうちにルノーからFIAに提出されOKを貰っている。
なぜ、このタイミングでFIAは”マス・ダンパー”を禁止したいのであろうか?

 その、答えはひとつである。そうフェラーリである。ルノーを始めフェラーリマクラーレンもマス・ダンパーの技術を持ってはいるが、ルノーはマス・ダンパーを効果的に使えるような車体作りを当初から行っていたが、フェラーリマクラーレンはそうではない。よって、ルノーには1周0.3秒ほどのアドバンテージがあるそうである。

 このまま、ルノーフェルナンド・アロンソに勝たせたくないフェラーリはFIAに入れ知恵をし、禁止されたと言うのが大勢の味方となっている。
 こんな、フェラーリ・チームを応援しますか?